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『夏目漱石の妻』終了(泣)
長谷川博己様出演の『夏目漱石の妻』(NHK)が、
感動の中、全4話を終了しました。
尾野真千子さんと共に、素敵な夫婦を演じていました。
高画質の活動写真を観ている様な味わいを感じ、
長谷川様のカメレオンのような変幻自在の演技と、
あるトーンでボソボソっと語るシーンには、
泣きました
“悪妻”と言われていた鏡子夫人。
本当は、漱石にとっては彼女でなくてはならなかった!
漱石の偏屈・変人ぶりも、幼少期の哀しい体験のため、
人との触れ合いに対しては超絶不器用。
1~3話は、個々の人間性がハッキリ描かれ、
最終4話では、それまでと少し描き方が変わり、
漱石と鏡子でしか、作る事が出来ない“戦った夫婦”像が、
あまりに衝撃的で息も出来ませんでした
ラストシーンでは、漱石の公演先という設定で、
長野の美しい自然を背景に立つ長谷川様の白いスーツ姿と、
穏やかな笑みがあまりに美しく、清々しい気持ちになりました。
さらに、名作『坊ちゃん』に出てくる下女の“きよ”とは、
実は漱石にとっての理想の女性像で、
鏡子さん(本名きよ)がモデルだったらしい・・・と知りました
子供の頃には良くわからなかった、漱石作品の面白さを、
今なら理解できるかも 読み返そうと思います。
先ずは『吾輩は猫である』から・・・